モノノケハイ(6)「メロンパンの逆襲」

テーブルに緑色のパンが置いてあった。

母がメロンパンを買ってきたと言っていたから、
完全にそれはメロンパンだと思い込んでいた。
袋を開けると、よもぎの匂いがした。

よもぎパンか……と、何だか裏切られたような気持ちがした。

しかし、一口食べるとそれは抹茶クリームがたっぷり入った抹茶パンだった。

まあ、美味しければ何でもいい。

以前も母は、珍しいほうれん草を買ってきたと言って、
ほうれん草のスープを作ったら、台所中がすごい匂いになったことがあった。

ほうれん草もどきの正体は、
のちにパクチーという名前で一世を風靡する事になる食材であった。

まあ、美味しければ何でもいい。

(tanaka)

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