モノノケハイ(7)「曲がり角」

すれてないほうがいい。


優しさを素直に受け取れるのも優しさだと思う。
深く考える事と同じぐらい、深く考えない事も大事だと思う。

始め方は分かるのに終わらせ方が分からない事が多い。だから、何も保存しないでいきなり電源を引っこ抜くような、そんな終わり方をしてしまう。

大勢で話していると、ふと消えたくなる。
そっと消えて、もう戻ってこないような。
夜の闇に溶けてしまいたいような。ときどき、そんな気持ちになる。

もし一緒に夜の闇に溶けたいと思う人がいれば、それはきっと好きなんだと思う。

だんだんと昔のことが思い出せなくなってくる。
とても好きだった人も、とても楽しかった時間も、どれもその断片でしか思い出せなくなって、感情と事実だけしか残らなくなってしまった。

どんなに忘れることはないと心に誓ったあの時のことや、まるっと人生を変えちゃうぐらいの衝撃も、だんだんと、ほんとうにだんだんと、前に進んでしまって、まるであの時の気持ちが嘘だったんじゃないかと思うぐらい、ずいぶん遠くへ来てしまった。

右へ進んでも左へ進んでも幸せになれるのだ。
未来はいつも予想が出来ないような展開で、全ては気の持ちようなのかもしれない。

真っ直ぐ進んでいるようで少しずつ曲がっていて、もしかしたらいつか元の場所に戻ってくるのかもしれない。でもそれは決して最初と同じでなく、その生きた分だけ確実に何かが変わっている。
いつか、昔のことを振り返って「ふふふ」ってなれたらいい。
そんなぐらいがいい。(tanaka)

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