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第7回 本の作り手と読む読書会 文学を通して世界を見ること~#考える力を鍛える文学~(ゲスト:小川公代)
2022年1月15日 @ 2:00 PM - 3:30 PM
【日 時】
2022年1月15日(土)14:00~15:30(開場13:45)
*本イベントは、オンライン、会場のいずれでもご参加いただけます 。
オンライン:ウェビナー
会場:平井の本棚(江戸川区平井5-15-10/総武線平井駅北口下車1分)
オンライン:200名
会場参加:20名(限定)
オンライン:1,200円(税込)
会場参加費:1,200円(税込)
◎平井の本棚の店頭で使える書籍200円引きクーポン付(イベント終了翌月末まで有効)
会計時に本チケットのQRコードをご提示ください。
小川公代(英文学者)
渡辺祐真/スケザネ(書評家)【主 催】
平井の本棚
【お問合せ】
hirai.shelf.net@gmail.com
【備 考】
・終了後、YouTube(限定公開)で見逃し配信を行いますので、当日のご都合がつかない場合も視聴可能です。(オンラインと会場、どちらの参加形態でもアーカイブはご覧いただけます。)
〇イベント内容
文学の持つ力とはなんでしょうか。
一般的には、高尚な言語芸術やエンターテインメントといった側面が強調されることが多いはずです。
しかしそれだけではなく、文学を介することによって、世界についてより深く考えたり、癒しを得られたりといった、「手段」となり得ることも少なくありません。
特に近年では、アメリカ大統領就任式で詠まれた詩が大きな反響を呼んだり、フェミニズムやコロナ禍といった社会の問題に対して、正面から向き合う文学作品が数多く生み出されたりと、文学と社会との接合は大きな注目を浴びています。
そんな「文学を通して世界を見ること」について考えるべく、文学の持つケアの力を論じた『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社,2021年)の著者であり、国内外の文学などに関する書評、そして社会問題に向き合う演劇を手掛けられるなど、手段としての文学について幅広く発信・研究をされている、小川公代先生をお呼びして、トークイベントを行いたいと思います。
更に、『ケアの倫理とエンパワメント』と「ケアする惑星」が掲載された「群像」の編集者の方からも少しお話を伺う予定です。
聞き手は、文学を読むことと実社会での仕事や生活とを繋げるべく、副業作家、そして書評系YouTuberとして活動されている渡辺祐真(スケザネ)さんに務めていただきます。
※各種SNSで、「#考える力を鍛える文学」で本イベントの感想等をご発信ください!
『ケアの倫理とエンパワメント』
小川公代 著
講談社
価格 1,650円(税込)978-4-06-524539-2 C0095
自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。
強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、 二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、 三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、 平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉 の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。
〇登壇者プロフィール(敬称略)
・小川公代(おがわきみよ)
「撮影:嶋田礼奈」
1972年和歌山生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学(政治・社会学)卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。ロマン主義文学、および医学史。著書に、『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)、『文学とアダプテーションII――ヨーロッパの古典を読む』(共編著、春風社)、『ジェイン・オースティン研究の今』(共著、彩流社)、訳書に『肥満男子の身体表象』(共訳、法政大学出版局)などがある。
・渡辺祐真/スケザネ(書評家)
1992年東京都生まれ。上智大学卒業。ゲーム会社でシナリオライターとして働く傍ら、書評家・書評系YouTuberとして活動。ブックフェアやトークイベントも手掛けている。著作に「俵万智の全歌集を「徹底的に読む」」(『短歌研究2021年6月号』)、「「推し」て、知るべし―三溪・原富太郎に学ぶ「推し」の美学」(『月刊経団連2021年10月号』)などがある。
●●「本の作り手と読む読書会」シリーズとは●●
作品世界の生成を真近でみつめ読み込む編集者、翻訳者から、企画意図や制作過程の裏話などをお聞きしながら、一緒に作品を読みとく読書会です。
〇開催履歴
(編集者編)
第1回 阿部昭『人生の一日』を考える 水窓出版代表・高橋亮偉さん
第2回 高見順『いやな感じ』をみんなで読む 共和国代表・下平尾直さん
第3回 夏葉社刊行の本すべて 『夏葉社の世界をみんなで味わう』 夏葉社代表・島田潤一郎さん
第4回 漢詩の〈型〉を旅する夜『漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日』 俳人・小津夜景さん 素粒社代表・北野太一さん
第5回 『翻訳目録』のつくり方 精神科医・阿部大樹さん 雷鳥社編集・平野さりあさん
第6回 本の作り手と読む読書会~小川文学の軌跡とこれから 作家・小川洋子さん 田畑書店代表・大槻慎二さん
(翻訳者編)
第1回プラトーノフを翻訳者と読む ロシア語翻訳者・工藤順さん