先日、平井の本棚に関わる人々で「棚会議」を開いた。
気が弱いのに押しが強い店主がうっかり集めて来てしまった10名ほどの関係者が集まる。
普段、週1で店番している者もいれば、月に数度しか現れないが選書や仕入れで暗躍している者、寡黙な者、数ヶ月に一回現れる救世主のような一箱店主活動の者、2階スペースリノベ担当の建築専攻の院生など。書家に保育士に、肩書きも趣味も様々だ。ラテン語できる人とロシア語できる人とか隣にならんでる光景。メジャー言語ないのか?(大丈夫、英語できる人もいます)
トイレ真っ暗なままはいる人がいて、他の誰かがびっくりしてたら、「あ、あの人はロシアに慣れてるんで大丈夫です」とか聞いたことない名言で返答がある。
いつも集まると鍋をつついたりして、名言と話の尽きない店番陣。お店についてあれやこれや、なんか言ってるんだけど、最終的に酔っ払って何話してたかまとまりがない。
店主はいつも散漫なアイデアに飛ぶ。一つを形にする前に次のアイデアを思いつきながら、気弱に走り続けて、知らぬ間に変な特集持ってくる。何がしたいんだ、それやりたくないのか、どっちなんだ?!
今回は、棚会議と称してるので、いっそ会議っぽくやろうと、店番の、もう一つの椅子(本業の一つがファシリテーター)が、ちょっとやる気出す。
あ、ふせんだよ!ふせん使うと会議っぽい!
そんなわけで、店番していて気がついたこと、こんな風にしたらどうかのアイデアなど、ジャンルごとに分けていく。
ほら、会議っぽい!
しかも、議論をせっせとメモる人がいる。
え、誰?はじめましてですよね?
平井の本棚の集まりでは初めましての人が大抵いる。
大抵いる上に、なんか面白い人がいる。
店主のマニアの一本釣りがすごいのはいつものことだが、珍しく、突っ込み担当の人が来てくれたので頼もしい会議パートナーがいる!
聞けば、平井在住の本棚ファンだというではないか。推し本屋に、何かできることをしたい!と今日は手伝ってくれたそうだ。何て奇特な!
せっせと棚会議が進み、いろいろアイデアが出て実りある感じに(なった気がする)。
2階リノベとともに、棚の改変も進んでいく、はず!
そして、今日も明日も、新しい店番の人が増えていく謎。
店番の人は、みな、違うベクトルでそれが面白い。
とくに、この文章を読んで感心してしまった。
そうか、景色は人生を変えるのだ。
平井の本棚は人生を変える、とまでは言わない。でも、少なくとも、人生の端っこを、面白がることができる。
何だか気になる人は、寄っといで。
押しが強いのに気弱な店主が、いつの間にか巻き込みます。
(棚会議報告:もう一つの椅子)